森をつくる>生態系調査

多様な森を目指すための科学的な調査

 緑のダム北相模では、専門家だけでなく様々な主体による生態系調査を行っています。本会のような市民による森づくりには、FSC認証の取得といった目的だけでなく、私たちの作業が森林環境にどのような影響を与えているのか確認しながら行う必要があり、調査を行っています。
 これら生態系調査には、生態系調査を専門とする大学研究者や会の中心的なメンバーだけでなく、大学生や高校生などといったグループもあります。

FSC認証取得のための生態系調査 対象フィールド

 

 FSC認証のために行われた本調査では、生息する主要な動植物の一覧、インベントリーづくりを行っています。またそれらを、上位性(生態ピラミッドの上位にいる捕食者)、特殊性(面積は小さいが特異な環境に依存する種類)、典型性(生態系を代表するような種)に分類しています。 
 相模湖嵐山の森
調査主体
 篠田授樹、林将之、藤島斉
期間
 2003年
調査報告
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小原本陣の森、植生調査 対象フィールド

 

 小原本陣の森はこの地区を流れる大久保沢、及びその支流に面した斜面一帯に広がる森林を指す。その多くはスギ、ヒノキの人工林(私有林)であるが、施業が遅れている林分が多く見受けられ、水源涵養など森林の公益的機能の低下が強く懸念されている。
 本調査では、森林整備・保全のための施業実施以前、以後の植生がどのように推移するかを具体的に示すことを目的としている。
 小原本陣の森
調査主体
 内野 郁夫、川田 浩
期間
 2010年2月
調査報告

望星の森、植生調査-2009 対象フィールド

 

 本調査は2005年より崩落跡地に植樹されているトチノキとその周辺の森林環境を明らかにし、今後の施業計画に役立てるために行われた。
 本調査では、林床の植物の比較をトチノキの植栽年による違い、また隣接する未整備林との比較という視点で行い、森林整備活動の成果を評価した。また、植樹したトチノキの毎木調査を行い、今後の成長量調査の基礎データを得ることを目的とした。また、この調査は日本大学生物資源科学部の桜井尚武先生のご指導をいただき行った。
 相模湖嵐山の森(望星の森)
調査主体
 東海大学付属望星高等学校
期間
 2009年4月から12月
調査報告

望星の森、植生調査-2010 対象フィールド

 

 本調査では、昨年度の毎木調査の結果をもとに、今年度さらに毎木調査を行い、その差分から望星の森における炭素固定量を計算した。また、昨年度同様に、林床における植生調査も行った。本調査も日本大学生物資源科学部の桜井尚武先生のご指導をいただき行った。 
 相模湖嵐山の森(望星の森)
調査主体
 東海大学付属望星高等学校
期間
 2010年4月から12月
調査報告

Forest Novaの森、植生調査 対象フィールド

 

 Forest NovaではB地区の森で、生物が多様な森を目指し、森林整備を行っています。 この森の植生を知ることと、間伐前後の植生を比較し、 今後の施業に活用していくために、植生調査を年に一回行っています。
 相模湖嵐山の森(Forest Novaの森、旧B地区)
調査主体
 Forest Nova
期間
 2008年から2010年
調査報告

望星の森、成長量調査-2018 対象フィールド

 

 本調査では、望星の森に植樹されたトチノキの樹高、胸高直径について2009年より継続的に調査してきた内容について報告しています。崩落跡地にトチノキを植樹し、育樹した数少ない事例で、第130回日本森林学会高校生ポスター発表も行いました。
 相模湖嵐山の森(望星の森)
調査主体
 早稲田大学高等学院3年生
期間
 2009年から2018年
調査報告

望星の森、植生調査-2018 対象フィールド

 

 本調査では、望星の森のうち、スギヒノキが植えられている区画について間伐前後の植生等を調査しています。東海大高輪台高校SSHの取り組みに加え、東京学芸大学附属小金井中学校での調査を加え、第29回日本環境教育学会メッセ展示の内容をもとに東京学芸大学環境教育研究センター研究紀要に論文投稿しました。
 相模湖嵐山の森(望星の森)
調査主体
 東海大学付属高輪台高校SSH
(授業名:リベラルサイエンス生物)
 東京学芸大学附属小金井中学校有志
期間
 2017年5月から2018年
調査報告
東京学芸大学リポジトリへのリンク